2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「貼り付けられた人たちへ」

あないみじ 御前にしたためられた狡猾さは 一編の「BOOK」のなかに整えられた 臆病者達の ことだまさぞ悔しかったでしょう さぞ、くちおしかったでしょうことだまたち。 あなたがたの思いは あなたがたをして その、一編の「本」に、ひっそりと、横たわらせ…

「それでは今日も、乾杯。 」

ハードルは今日も 硬く朗らかな 一滴をしおどめのほとりに かなづちごと落として 開闢以来の微笑みを 白鷺に託して 湯目のまにまに 供えゆく たゆたけししらさぎは いつものルーチンワークをとおして 毎日の労働を 過ぎ越しの祭りに向かって蓄積してゆく く…

「淵から」

したり顔 淀んだまなざしに居座った 落人のなぐさめあい。求めることさえ許されず しわがれつくされ すり減らされ 荼毘に消えていった人たちの嗚咽を 腹いっぱいに蓄えて 自沈していく負け組み確定者のうちで 祈りは発動する。えもいわれぬ速さで えもいわれ…

「record_090829@jisitu」

がりきませらがろきませらななこらすゆべなうすかいほせにありておしっこうになゆたくふるうふるうほおりにをりてあがつなつくうくきわりにせがらせたまわずんもににょすあいのものめにやがなぎょしゅひゅるう、ふるうらっかしりなしてかあかずつらひてをえ…

「しわがれつくせぬものたちと、富めるものの間で起こったこと」

くさなぎの目やには相変わらず引き裂けていて 尊ぶ姿勢もなく奥まった眼球に 串刺しにされたプロキシサーバーはいつものように ヤマメをにらみつけていて。 いつになったら落ち着くのやら・・・。 「地場が危ういよ」と諭すんだけれども聞いてもらえず LANケ…

ある冬の夜更けにて

たたらがみに住まう しらやぎにたたずむ しらさぎにひとり いぶりがっこはたたずんで ありました。たまゆるもくずの茎には ちまめつくってこさえた新宿NSビルの こころ残りが 叫びながら ヒノキをかじっており ざしきわらしはいつになく くやしく ほそぼそと…

「無題061215 」

ねまに さきわえゆく 揶揄のもようには 敷きつめられた あしあとの さんざめく日の光が 奇しき 喉ぼとけ ため池にしずませ あぶらむし しずませ ただ、御前に 咆哮として 在りました。 せめぎあう のすたるじぃに 呪縛さる ありんこたちは 巣のなかに そっと…

「無題 」

サザンカがこらす くまの巣にあるひとみに 一匹の あじは ノマドを そっともみけして 窓辺にたたきつけた論旨を くすの木にとどめられる情念に さんぼうに のせて みちばたの石ころに MANAに お供えするサザンカの念いくくゆり くくゆり ねんごろに くくゆり…

「 」の対極へ

いのなかに在る けさまくらの目の おくゆかしき おくゆかしき ふるいどの底 ひびきあうふるいどの巣。 みほとのおくにて眼球は ありました。おくゆかしきおくゆかしき おくゆかしきけさまくらの巣に りんごを食ませたなゆたいの女房は くらかげのなか じっと…

「生の檻にて」

とくしゃがほしい と 西日暮里のホームの 縁の下 西日の餌食となって 身悶えながら 哀願したあなたよ。あたえましょう あたえましょう 千載一遇のとくしゃをあたえましょう なお あたえましょう 末広がりの空虚に照らされた 不変という 火なたぼっこを。泣く…

亀裂

木漏れ日のなかにすまう 古ナスのこむぎあえが わたしをじっと 見つめている。 なみだ目で わたしのくるぶしを 見つめている。 天窓にかがやくすずめばちの羽音に湯気はかかり 「今」という一刻は推移する。 傷口が 開くかのようにその傷口から フルナスのコ…

「大腸にて」

たくさんの目に余る湯気に座したまま わたしはカンピョウを しゃぶっていた。弔いの歌がながれ かんぴょうはわたしの大腸にまでとどく。歌にあわせてかんぴょうは ワタクシノ大腸の ひだをなめ ねぶらい 割れ目へ自らを 挿入する。 ノケゾリカエリ ノケゾリ…

「061005 」

のゆたけしいとまごえにひらり かえるはゆびなえしのヒロイズムを食む。日に くゆられなすけし白たえのもどりぐさに とびなゆけしもどしぐさは きみどりいろの発作をしずめけれども とむらいの希望はあいかわらず のどぼとけをぐずぐずならして 天メンジャン…

「海辺デ 」

藻屑ノ痼ガマタ 浜辺ニ 打チツケラレテイタ。金鎚ノ楔 湯気ニ奇シキタタキヲ輸血スル 円熟ノ高句麗ヨ 手ヲ引裂ク音頭ヲトレ。桐生ノ地頭ヨ 音頭ノ米俵持チアゲ 首ト胴体ノ 四季ヲ 呼ベ。

「ハテヘ/アジサイヘ」

自然ニ座ス 助動詞鏡台ハ知ッテイル 大悟ノハテノ 夕焼ヲ。突出ノハテ 天婦羅ノ花ハ アゲハノ居ル間ニ 線香ヲ 焚ク。十年ノ念誤字脱字ガ呼ブ 既存ノ道義落胆ノサバタクニハ呼ブ テラバイトノ大菩薩アジサイヘ。

「コトバハナイカ 」

コトバハナイカ 空間ヲ切裂ク コトバハナイカ。ドコカニ 世界ヲ 切リヒラク硬度ナ コトバハナイノカ刃モノノヨウナ カタイ、カタイ、カタイコトバハナイノカ

「コトワリ(理)のあいまへ」

どどのつまりにばるさんたく ぷらたなすの花。 けまりくるめるいとおかしきなゆたいの ひいらぎの ふるまいにきわめつくされししんぞうの セルゲイに、 はじめて日の出のボルボックスは 丸コゲになってひきちぎられ、 太ようとあくしゅを する。ひるひなかの…

「060922 」

ゆくりなくくるげなすいかずちににた電信ばしらの ほうふくこうげきに日の出はもはやせんざいいちぐうの しろえさし なえなえびのくくぅるだいみょうを 天かいのホックにつるした。 とかいのボクシングはいつみてもキムチににた とうかいかんを私のひざにも…

「今日。ガラスに、」

今日、ガラスにアメが、うつった。ゲキガのナカヲ セレブリティーの吐瀉物は、うがつ。申し訳ない軍人ラッパ。 ケマリをもったままでいてくれないか。 そこにあるんだ珠が。 けまりをもったままでいてくれないか。ゆくそびなくぬれていくケマリのなか、 ふる…

「クロッカスのおしべの山あいにて 」

クロッカスのおしべの、奥の、山あいに、ぼうふらどもは、きめ細やかな、せせらぎをもち、沸く。 そのせせらぎ、ぬわぁりぬわり。割箸太郎左衛門中を引っ掻き回そうとするも、ようどちんきに満たされたクロッカスのおしべの山なみは、潮を吹き、割箸太郎左衛…

「けちよー けちよー みすけちよー!」

けちよー!けちよー!ゆらびもすぐらなだみすけちよー!ほんまどんな空にあゆたう きめこまやかな そらのいろにひるがえしひきかえし たむすけなるくもりのなみま空粥ゆられり とんまのくもりぞら ひるがえりひきかさなる ひきじびきのあいまにとんでなすけ…

「ジキジキズッパ 」

ジキジキズッパ ズンパパズッパゆるびなし、しごき しごきしごきなめしジキズッパ ジキズパッパ、ジキズッパ。 万歳! 万歳! 血まみれの ざるそば、 紐解く割り箸に、 滴るキューピーマヨネーズの鮮血は 太政大臣の耳たぶと、 洗濯機の中で 愛しあう。ぐる…

「どよめきたつ 」

どよめきたつ なむし。どよめきたつなむしの ひろがりえびなは ほめそやすくろゆびに にて げんき海てんめんとうにさゆけしくしなだの どりがんびっちは くもゆきあやしく、たゆらたえだるものろーぐに さいきょうせいじかつどうが もなみがてらのはっぱまき…

〇六〇九〇八

のろのしまに ふゆむらさきにすむ たいこうぼうののろし。 てにてをとりゆく たびまくらほっす ゆみなえしのおさにゆらめくてれじばんがい きょうもんにてをだす めさぎりだえなるげらがっぱ だいだらぼっさなぎまむ ゆみのふゆそびなく えにあえしためらい…

〇六〇九〇五

しぼれたり そえ ゆうすずみのたまりじょうよ けめすとれ、かのなみまがこごゆるだがいじりのたいせんまえ、きみにいいのこしたてんがいのすざくに やけつくくまんばちのたまのこしがきれいにゆめをむすびし きわもののけんとうしをゆるされじ きまりくる。 …

「なみま/あいま 」

あじけなしサクジツの トビラにゆうすずみのゆくくらげのなみまに きえゆくやくわりがさにたいそうなきめこまやかなかかしはとびなえしきそうのこらにたんとたんと おおさめゆゆしくふなたびわかつ きめつけられしゆうしなえのかまぼこうおに たっとびたっと…

「ミレナリヲノ壁画にて」

あじにくるめし身投げするボッサの秋 げに絶え絶えなるゆふすずみは 喪に服すザボンの再生 気にかけれ、きのふの魔女利手 気にかけれザボンの子らの行く末に なさむと決めつつ回答の魔法を 四季の谷中のボジュガジュマル棚に植えなされ。 五月雨参宮橋 さよ…

「離別」

かしこし。 煙に巻かれしゆみなえぐさの嗚咽に 喪式蛙の尿道は腫れ上がり ゆみなえし血城すあすのゆふぐれ。 ゆふぐれにもみなえしシロツメクサは今 血反吐はきはき朝ぼらけに語りかけ ゆらめき、さんざめきたつ ガゴジョッ、 ガゴジョの末広えびなよ 貴様に…

「たらし子よ」

もし、夢に見し 酌められしあとのあさぼらけ。 なむしたえなる きめこまやかな穂面に いっぴきのくもりがさが 地を吐いてのたれゆく 鯵を裂け 鯵裂けし剪定の なよけも曖昧に なめくじはいつそとなく ほこらび まほころびゆく ボジュソワカのめずらかなる難…

「夜桜の間にて」

のるまどぐれん のるまどぐれん えめなえし味噌煮込みもつ煮ボラ 永い骨々どもの慟哭は空へ、もつ煮込みに消え去り燃ゆ ゆめえらじ まっ赤の黙殺リストには サクジツの エボラ蝉へみなゆだね もっさにのよけりゆく。 えらめんたーれエホバよ モルモットをつ…