「離別」

かしこし。
煙に巻かれしゆみなえぐさの嗚咽に
喪式蛙の尿道は腫れ上がり
ゆみなえし血城すあすのゆふぐれ。
ゆふぐれにもみなえしシロツメクサは今
血反吐はきはき朝ぼらけに語りかけ
ゆらめき、さんざめきたつ
ガゴジョッ、
ガゴジョの末広えびなよ
貴様に必ずガゴジョの金時を
くちなわしてやる。
ガゴジョよ
アジにもさげし吉備のはじまり棒座よ。
ほら、
きすの開きのさんざめきたつ色香が
ほんのりゆらぶよ。
もう、
いつのころになるのか
さんざめきたつ色庭のゆふぐれに
引きちぎられし両姉の幻を見たのは
もう、
いつのころになるのか
君だえのゆふなえしを
ふたりして
喰ひちぎっていたのは。
さんざめきたつ色香のなか
ゆふだえに血混じり生臭し くしなだの間を

貴様と
わかつ。