「ミレナリヲノ壁画にて」

あじにくるめし身投げするボッサの秋
げに絶え絶えなるゆふすずみは
喪に服すザボンの再生
気にかけれ、きのふの魔女利手
気にかけれザボンの子らの行く末に
なさむと決めつつ回答の魔法を
四季の谷中のボジュガジュマル棚に植えなされ。
五月雨参宮橋
さよゆけぇさぁよ、ゆけぇり
廓の飛びなわし女にゆられ文こぼせしも
文達の千年体bira
取りこぼす阿呆の波間の絶え絶えに
もろめきたつ吉備の混じり気は奇しげにも
直衣を飛び寄せ行く。
奇しげに飛び寄せ行くクモマッカの憔悴はもう、
キリギリ行くヨミへの慕情を、錯恨の全体に、
ゆめいじられなみされ反故されき。
庫裏になくとりとめもなく
浅しミレナリヲの
壁画に描いてあったこと。