「大腸にて」

たくさんの目に余る湯気に座したまま
わたしはカンピョウ
しゃぶっていた。

弔いの歌がながれ
かんぴょうはわたしの大腸にまでとどく。

歌にあわせてかんぴょうは
ワタクシノ大腸の
ひだをなめ
ねぶらい
割れ目へ自らを
挿入する。
ノケゾリカエリ
ノケゾリカエリフルイタツ
かんぴょうの発情
ノケゾリカエリ
ノケゾリカエリソソリタツ
かんぴょうの咆哮

はて
白いものが噴出す。

びくん、びくんと震えているカンピョウを、
ワタシは噛み千切る。