「コトワリ(理)のあいまへ」

どどのつまりにばるさんたく
ぷらたなすの花。
けまりくるめるいとおかしきなゆたいの
ひいらぎの
ふるまいにきわめつくされししんぞうの
セルゲイに、
はじめて日の出のボルボックス
丸コゲになってひきちぎられ、
太ようとあくしゅを
する。

ひるひなかの太ようのさんさんたる火の光に
丸こげボルボックスは内臓をはみ
ありんこの巣の中に
オレンジジュースひとつかみ、
口うつしを
する。

ありの巣にオレンジじゅうすをくちうつしする丸こげボルボックス
したを中にいれ、
丸こげないぞうを、
ゆっくりと、
なかへ、なかへと
おしこみ、
おしこみ、
みもだえするありんこの巣ぼっきし、
丸こげた内ぞうをうけいれ
そしゃくしそしゃくし、
丸コゲの中の白いものがふきだすまでかみつぶす。


あげはちょうがとぶ。
あげはちょうはゆっくりと
眼下にひろがるボルボックスとありんこの巣とのまじわりを
えせらえせらにやつきみおろして
ひらひら、ひらひらとびかうも

じゅえきにこびりついた
丸こげボルボックスの内ぞうの
何か白いもの
に見入られて

その場で、
どうこうを
ひらく、
全開に、
その、
まっくろな
どうこうを
ひらき
白いものを受け入れようとするも、
とどかず
さらにさらに
まっくろな
どうこうを
ひらく、
ひきさけるまでひしゃげるまで、
どうこうぜんかいびらきはつづく。


やがてそこからまっさらな
あかい汁がにじみでて、
しるのなかからまっしろな
とうめいな
おりものがふきだし


あげはちょうは今、
コトワリのあいまを
すりぬけている
ところです。