「大平原での描写」

さぶいぼと、
おぼしき露が、
一つ目小僧のはす向かいに、
陽だまりを、
喰って、
いた。
その割れ目の、
なか、
に、
庵が、
あり、
廓に咲き乱れた、
ボルボックスにたゆたう、
黄緑色のほうれん草はスズメバチの羽音に、
涙ぐましい恥垢を供え、
飛び立っては飛び立っては恥垢をなすりつけられてゆき、
三匹目のスズメバチ
アシナガバチを捕食し、
大平原を捕縛する。
カッタイビトの額にうごめくまッ黄色な大平原、
機関銃と銃創のハーモニーが、
マーシャルアンプの中で、
孵化する。
激昂のいなりずし、
狂おしく狂おしく物をねだり、
静かなウオノメの狂おしくくるおしく咲き乱れたニョクマムには、
昨日よりもただれた純白の、
青空の、
腹、
が、
ぶちまけられ、
て、
おり、
羽二重が、
飛び立つ切絵に、
エジンバラの「顔」、
が、
伝播する。
しみったれ、
なみする出刃包丁の歩み。
遠くへ階段を上る。
階段の散歩道を、
首吊り台へと、
変更して変換してアルバカーキさながらの、
ホフクゼンシンへとすり鉢を摩擦する。
ぐずユリと、岩野の目に、
花火とさんぽが 、居りました。